明日の天気を『晴れ』にするにはどうすればいい?
一人の男が家族のことで悩んでいました。
その男は悩みを解決する為に《人生の達人》と言われる老人に会いに行きました。
男は老人に尋ねました。
『妻にはもっと大らかであって欲しいと思います。
しかし、実際の妻はとても神経質な性格でいつも心配ばかりしています。
そんな妻と一緒にいるとこっちの気まで滅入ってきます。
どのようにすれば私の望むような妻になってくれますか?』
さらに男は続けました。
『私の子供は勉強嫌いである上に反抗的な性格で困っています。
そのような子供を見ているとイライラしてきます。
どのように育てれば私の期待通りの子供に育ってくれるのでしょうか?』
今度は老人が男に尋ねました。
『わしも一つ悩んでることがあるので相談にのって欲しい。
明日からの一週間なんとしても晴れて欲しいのじゃ。
明日からの一週間を必ず晴れにするにはどうすればよいのじゃろうか?』
男は答えました。
『そんなことは悩んでも仕方ありません。
天気はコントロールできないのですから』
老人は言いました。
『ふぉっふぉっふぉっ、その通りじゃ。
君の子も妻も天気と全く同じく君の思い通りにすることは出来ん。
妻は夫の思い通りにはならんものじゃ。
自分以外の人間を自分の思い通りにしようと悩むほど愚かなことじゃ』
男は自分の愚かさに気づきました。
『私はコントロールできないものを
コントロールしようとして悩んでいたのですね。』
20世紀は『オペレーション』の時代であったと言われています。
オペレーションとは『操作』のことで具体的には
『自分の目の前の世界を自由自在にコントロールしよう』という操作主義のことを指しています。
「科学技術という便利な道具を使えば自然を人の思い通りに操ることができる」
と、考えた人間は人間のいいように自然を操作しようとし
その結果、自然を破壊し地球環境の危機を招きました。
自然を自由自在にコントロールしようとする操作主義のため
「自然を敬う気持ちや大自然に対する謙虚さ」を失ってしまい
自分たちが自然の一部であったことを忘れてしまったわけです。
また、
『人間関係のテクニックやスキルを使えば、人からの信頼を得ることができ、
人を思い通りに動かす(操る)ことができる』
と考える人は、自分自身の生き方や人間性を高めることを忘れ
テクニックやスキルに走ってしまいます。
その結果、一時的にうまくいくことがあっても、
長いスパンで見れば
ますます思い通りにならない人間関係に苛立ったり、
悩んだりすることになります。
テクニックやスキルが悪いわけではなく
生き方や人間性をおろそかにしてしまうと折角のテクニックやスキルが空回り
してしまうと言うことだそうです。
結果的には何者も操作することは出来ずに
自分の在り方を見つめ直すことが一番大事で
もっとも幸せになれる近道のよな気がしますが
皆さんはいかがでしょうか?
さてGWも中盤となりました(*^_^*)
楽しいお休みをお過ごしくださいヽ(^o^)丿
大分の森より愛を込めて。。。